フィラリア予防
フィラリア症は蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患です。
重度の寄生の場合フィラリアが心臓の弁にからまり死亡する場合があります。
蚊の発生する1か月あとからいなくなる1か月後まで月1回お薬を投与します。
食べさせるチュアブルタイプや背中に垂らすスポットタイプがあります。
フィラリアの子虫が感染能力を持つための積算温度に基づき今年は5月中から11月下旬までの予防をおすすめしています。
フィラリア寄生の多い地域なので、油断せずにぜひ予防してあげて下さい。
ノミ・マダニ予防
ノミは犬の血を吸って成長します。
大量に寄生されると貧血を起こす場合やアレルギー反応が出る場合がありますの
で注意が必要です。
食べさせるチュアブルタイプがメインになってきています。
フィラリア予防薬と一緒になったものもあります。
マダニから人への感染が心配なSFTS予防のためにもぜひ。
混合ワクチン
犬には非常に感染しやすい病気がいくつもあります。
中でも治療法がなく、ワクチンで予防できる伝染病は罹る前に予防したいものです。
当院では5種混合、6種混合、8種混合ワクチンを用意しています。
生まれたばかりの子犬は免疫を作る機構が発達してないので抗体をつくることができません。
しかし、子犬は出産後間もない頃に授乳する初乳により免疫を母親からもらいます(移行抗体)。
それによりしばらくは色々な病気から守られます。
子犬の移行抗体は母親のワクチン接種の有無や獲得免疫により母親の免疫が異なる事、又授乳する量によってもそれぞれ異なります。
移行抗体は徐々に少なくなりますが、たくさん持っているときにはワクチンを接種しても効きません。
いつ少なくなるかわかりませんので3回注射してあげることが望まれます。
狂犬病ワクチン
犬は狂犬病予防法により生後91日以上の犬はワクチン接種をすることが義務づけられています。飼い始めて30日以内に接種し、その後毎年接種します。
それに伴い管轄市町村に登録し注射済票を犬に付けておかなければなりません。
(日本でのワクチンは毎年接種により交体が持続できるワクチンです。)